今回はオンラインを含む海外大学院出願に必須の「推薦状」をピックアップします。
私はイギリスの大学院一本で大学院出願をしていました。
そのため、イギリスの大学の情報が中心になることはご了承ください。
他の国々、特にアメリカは出願に必要な推薦状がイギリスより多くなることが一般的です。
推薦状の流れに関しては問題なく理解できますが、出願要項を確認し更なる戦略を練ってください。

キャリアを歩みつつ、海外大学院で学ぶ社会人大学院生。
23年10月〜LSHTM(MS Public Health in Distance Learning)に進学。元薬剤師。
関心は薬剤疫学。IELTS :OA6.5(23.2)
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海外大学院進学にあたり、イギリスやアメリカの大学の募集要項を見ると推薦状が必ず必要と記載があります。
日本人のほとんどが推薦状に馴染みがありません。これは書く側も同じで推薦状の経験がある方はほとんどいません。
この記事で推薦状に関して一通り理解し、書類をどのように揃えていくか理解できます。
推薦状の目的

推薦状の目的は「この人はあなたの大学院に行くのにふさわしい人である」ことを証明するための書類です。
客観的な書類を提出することで、出願者本人が言っていることが間違いでないこと、入学にふさわしいことを認めてもらうことにつながります。
日本のように大学院でも入学試験で学力等で希望者を振り分ける一方で、海外ではこういった書類で各候補者を見ていきます。
推薦状の全体像

推薦状提出までの一般的な流れは、
1. 出願に必要な推薦状の枚数を確認する
2. 推薦者の選定
3. 書いてもらう内容の決定
4. コンタクトを取る
5. とにかく待つ
6. 完成後、提出する
7. お礼をする
仕事の合間、プライベートの時間を使って作成していただくため、依頼してから少なくとも1〜2ヶ月程度は作成にかかると思っていてください。
出願に何枚必要か
一般的にイギリスだと2枚です。
アメリカだと3枚が一般的のようです。
※これは必ず各大学の募集ページを確認してください。
たいていの場合、1枚はアカデミック・もう1枚はプロフェッショナルの推薦状が必要となっています。
アカデミックに関しては大学等で働く方で1枚は必ず必要です。
可能な限り行きたい専攻の分野の教授やその分野で教授ではなくても知名度の高い先生がいいです。役職の低い先生は申し訳ないですが、第一候補にしない方がベターです。
2枚目は職場等ビジネスの分野プロフェッショナルで働いている方からもらいましょう。
アメリカの3枚目は研究所で働くなどでない限りはアカデミックの方がいいのかなと考えています。申し訳ないですが、ここは情報がないです。
推薦状を誰に書いてもらうか
ここは本当に悩みます。
私も本当に悩みました。
なぜなら大学を卒業してすでに10年以上が経過していて、何年も連絡をしていませんでした。そのため、特に下にあるアカデミアの分野の依頼を誰にするかは何度も考えました。
条件としては、
- 少なくとも1年以上接点があった
- 直で私を担当、指導してくれていた
- ちゃんとした役職がある方
- お願いできる相手
上から見ていくと、私のことを進学しても活躍できると言って相手が納得できるとなると1回会っただけの相手ではとても厳しい戦いになります。
加えて、そんな方にお願いして本当に書いてくれるかは不透明です。
その上で、私をちゃんと知っているとなると直接指導した経験がある方が優先になります。
推薦状を受け取る側になった時に、隣の研究室の先生や全く関係ない部署の管理職では「書いてあることは本当なの?」という疑問を持たれます。
また、教授や部長などの役職は必要になってきます。
小さい会社であれば社長になるかもしれません。
これもちゃんとした方が作った推薦状だよと証明するに当たって必要かと思います。
お願いできる相手であることも重要です。
例えばとても仲が悪い上司だとお願いしにくいかと思います。
ただ、背に腹を変えれないため、その中でも頭を下げてみる必要はあるかもしれません。
推薦状の具体的な内容

推薦状で必要とされる情報はこちらです。
ここをできるかぎり網羅した方がいいです。
- あなたとの関係性:研究室の教授、上司、部下など
- あなたの推薦できるポイント:リーダーなど、どう立ち回っていたか
- 人柄
- 学業に関して
- 仕事への取り組み方など
- 周りからの評価
- 〆の言葉:あなたが進学後も活躍できると確信している
これらをアカデミア、プロフェッショナルでそれぞれ組み合わせて文章を作成する必要があります。
可能な限り内容は被らない方がいいです。
推薦状が複数枚必要なのは多面的にあなたを見たいからであって同じ推薦ポイントで何度も推薦してもらうためではありません。
ただし、大学時代の教授や上司の名前の元で推薦状が作成されますので、嘘はご法度です。
あなたが書いて欲しいことを伝え誘導するのは問題ないですが、必ず事実ベースで書いていただくよう依頼をしてください。
実際に私が行なった推薦状の流れ
2022年7月:推薦状の必要枚数の確認
↓
2022年8月:ざっくりとした推薦状の内容を決める
↓
2022年8月末:候補の方に連絡
↓
2022年11月頭:完成
でした。思った以上に時間がかかりました。
背景としては、会社の上司には快諾してもらったのですが、大学の研究室の教授に断られました。
そのため、大学の学生課に連絡したり公衆衛生の教授に連絡をするなどあれこれしているうちに1ヶ月程度は経ってしまいました。
大学の研究室の教授に再度お願いし承諾していただき推薦状に関する最大のハードルを超えました。
推薦状依頼時にほぼ必ずぶち当たる壁
推薦状をお願いする候補が比較的見つかりやすいと思います。
ただ、ここで最大の問題をクリアしておく必要があります。
「推薦状に全く慣れていない方々に依頼をする」
これはどうしても立ちはだかる壁になります。
これを見ている方を始めとする海外大学院を希望する方や海外大学院経験者は推薦状に関しては当たり前になっています。
ただ、ほとんどの方は日本の大学に通い推薦状とは全く縁がありません。
つまり、「お願いされてOKしたいけどどうしていいかわからない」状況です。
それが理由で断られることが多々あります。
この現状を打破するには「案をこちらで用意し確認してもらいサインをもらう」方法は致し方ないかなと考えています。
ただし、あくまでもお渡しするのは案ですので、先方が事実とは違うからサインはしないと言われる可能性もあります。
ですので、嘘はご法度です。
推薦状の内容
アカデミア
- 私との関係性
- 成績はトップクラス(実際にランキングは上位でした)
- 研究室でも積極的に取り組んでいた
- 教授の科目でもAの成績で優秀な成績の1人だった
- 進学しても優秀な生徒になるはず
プロフェッショナル
- 私との関係性
- 仕事への姿勢や業績も優秀
- 今で会ってきた薬剤師の中でも優秀な1人
- コミュニケーションスキルが高い
- 重要なポジションの1つをお願いしている
- 彼はこのプログラムで勉強するに値する人物です
どちらも案を作成後、先方に文章を確認してもらっています。
その後、ヘッダーに大学・会社のロゴを入れて印刷しサイン、PDFにして送ってもらいました。
内容に関しては日本語で書くと恥ずかしいですが、実際にアピールできる点があれば積極的に入れて構いません。
過剰な表現は問題ですが、謙虚さは忘れて自分を持ち上げてください。
これでようやく一番のハードルの推薦状ができあがりました。
進学が決まった後に可能であればお礼に訪問するべきかなと思います。
以上、一般的な推薦状の概要と私が実際に経験した推薦状の経緯と内容でした。
1人でも多くの方の推薦状獲得がスムーズに行くことを願っています。

