私がオンラインで通っているLSHTMを包み隠さず紹介します。

キャリアを歩みつつ、海外大学院で学ぶ社会人大学院生。
23年10月〜LSHTM(MS Public Health in Distance Learning)に進学。元薬剤師。
関心は薬剤疫学。IELTS :OA6.5(23.2)
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LSHTMの概要
LSHTMの正式名称はLondon School of Hygiene and Tropical Medicineです。
日本語だと「ロンドン大学衛生熱帯医学大学院」です。
英語も日本語も名前が長すぎて覚えるのに一苦労です。
LSHTMは1899年に設立された、公衆衛生や感染症などのグローバルの衛生部門の研究機関です。
コースの提供は修士課程以上しか存在しません。
そのため、ほとんどの方は馴染みがない大学院かもしれません。
修士課程以上のコースの提供は、修士課程だと公衆衛生はもちろん、疫学から感染症から気候変動まで人の健康にかかわるものはほぼすべて揃っていると考えていいと思います。
学生は5,128人(現地:1,250人・オンライン:3,878人)
教職員は4,000名弱もいる大学院です
(2020-2021年:namuwikiより)
LSHTMの位置付け
世界の中のLSHTMの立ち位置を見てみると、
| Public Health | Public, Environmental and Occupational Health | Infectious Diseases | Tropical medicine |
| 世界3位、イギリス1位 (Shanghai Ranking2023) | 2位 (US News Best Global Universities Subject Ranking 2022) | 4位 (US News Best Global Universities Subject Ranking 2022) | 1位 (Centre for World University Rankings 2017) |
公衆衛生の分野ではハーバードやジョンズホプキンズと並んで世界のトップ校の1つです。
オンラインで提供されている修士課程
この6つがオンラインで学位を取得可能です。
リンクを見るとわかりますが、卒業の条件は専攻ごとに異なるようです。
オンラインの大学院と聞くと、COVID-19の影響で始まったかと思う方が多いかもしれません。
LSHTMのMSc Public Healthは提供開始は1,998年です。
つまり30年近く前からオンラインでのコース提供をしている驚異的な大学院です。
MS Public Health by Distance Learning
私が学んでいるMS Public Healthについて概要を紹介します。
MS Public Health by Distance Learningのリンク
出願に関して
出願に必要な書類
出願に必要な書類は他の大学と変わりません。
CV、PS、推薦状、英語のスコアです。
オンラインで出願をして後日(1ヶ月後)に推薦状を提出するように指示がありました。
他の大学と同じでまずは英語以外のスコアを揃えてしまってからconditional offerを取りに行ってください。
Conditional offerを受けると実際に進学するかどうか決めなくてはなりません。
学費は一括で払うことも可能ですし、教科ごとに払うことも可能です。カード、振込など払い方も色々あります。
LSHTM出願における注意点
進学を希望する際は、ロンドン大学の1つとして申し込みをします。
当時、よくわかっていなかった私は「あれ?ロンドン大学でよかったっけ?LSHTMとロンドン大学は一緒?別?」と頭が混乱していました。
LSHTMの出願は4つ?程度の期間があります。
その期間ごとに申し込みが締め切られ、選考に入るためタイミングによっては申し込みしてから結果が出てくるまで時間がかかります。
ちなみにLSHTMではインタビューはありませんでした。
卒業に関して
LSHTMはオンラインだと2-5年で全ての単位を取得する必要があります。
先日コースディレクターと1対1でZOOMで話したのですが、3-4年程度が平均在籍年数のようです。
授業選択ですが、2023年10月段階では2つの方法で卒業が可能になります。
①11科目で単位を取得+修士論文
②14科目で単位を取得
この2パターンあります。
①はアウトプットも含めて公衆衛生の知識を深めていき、②は公衆衛生の知識を広く浅くどんどん学んで行くことになります。
3年以上かけて卒業する場合は色々なパターンがでてくるので、2年で卒業するパターンを紹介します。
①と②で変わるのが2年目の授業選択です。
1年目→6単位
2年目→5単位+修論もしくは8科目
2年目に8科目修了させるのはどうやるのだろう?といつも思っています。
というのは、LSHTMはほぼ全科目テスト1発勝負で成績が決まります。
一部レポート提出やテストとレポートの合わせ技で成績が出ます。
UCLやImperial等他の大学院に通っている方からは、本当に大変そうと思われています(笑)
授業の流れ
前年度のカリキュラムは修士論文の提出期限の9月30日で閉められます。
そのため、10月1日からカリキュラムがスタートします。
10月にテキストと推奨論文配布→3月レポート提出(一部教科以外は評価対象外)→6月テスト
これが全体の流れです。
授業に関しては科目によりますが、月に1回程度だと思います。
もちろん録画とスライドはすぐにアップされるので確認が可能ですし、現地の授業とスライドも見ることができます。
ただ、あらかじめ知っておくべきことがあってLSHTMは「基本的に放置プレイ」です。
他の大学は授業があってディスカッション、定期的なレポートがありますが上記の通りLSHTMには強制されるものはテストで合格点を取るのみです。
いいのか悪いのかはわかりませんが、自分のペースで物事は進められます。
私は自分自身で覚悟を決めて進学し、今後のことも考えるとこういったやり方でもいいかなくらいで考えています。
ただ、他のオンラインMPHがどのように進めているか聞きたいなと思ったりはします。
レポート
ほとんどの科目、特に1年目はほぼ全ての科目でレポートは成績に考慮されません。
それでも3月末までにレポートの提出があり、任意ではあるものの大学側は強く提出を推奨していました。
正直、LSHTMのカリキュラムだとライティングのチャンスがありません。
アカデミックライティングを鍛える、引用になれるなど、色々考えてもレポートは提出した方が無難です。
レポートの内容
日本語訳しつつ、ザックリこんなレポートです↓
(例1)この論文を読んで下記の質問(10個くらい、試験デザイン、strengthやlimitationなど)に答える
(例2)非感染性疾患は何?具体例は?対策は?課題は?
(例3)公衆衛生の政策決定に影響を与えるものは?具体的な国の例を使って答える。
こんな内容が出ます。
科目によりますが1,500wordsや3,000words上限など分かれています。
テストでも口酸っぱく言われますが、自分の言葉で答えること、何かを参考にした場合は引用元を書くこと、盗作はしないことは何回も言われます。
ちなみにレポートの内容は2月にオープンで、結果は3月20日頃提出して早いもので4月下旬、遅いものでテスト直前でした。
テスト
テストは少し前までは受験会場で受けていたようですが、今は全てオンラインです。
2024年に受験したものはテストをダウンロードしてから4時間以内に提出しろというものでした(大学としては2時間15分あれば終わると認識している)。
テストは大問3つなので、1つあたり45分です。
時間に追われてずっとタイピングする時間になります。
テストの日程ですが6月に行われます。
ただ、ここも注意してほしいのが1週間の中でテストを受ける科目は4月以降に発表されます。
ここで想定外だったのは、テストは2週間で終わり、1週目5科目、2週目1科目というバランスが皆無の日程だったからです。
6月中と勝手に思い込んでいたのでここはダメージが大きかったです。
ここは社会人大学院生の悩みの種で、私は有給を取り家族には実家に帰ってもらって何とか時間を確保しました。
ちなみに6月2週目に終わったテストの結果は8月20日段階では返ってきていません。
そろそろと大学側から連絡がきたところです。
最後に
2年で卒業は不可能かどうかですが、可能だと思っていますしそうなりたいと思って勉強しています。
同級生の中には2個目の修士だったり後から書きますが現地での出席と併用する予定にしている人、夫婦で修士に通ったりなどたくさんの人がいました。
最大5年をかけて自分のペースで勉強も可能です。
ちなみに、私が入学したタイミングですと授業を選択してもテストさえダウンロードせず受験しなければ次年度に回すことは可能です。
授業選択をしても勉強が思うように進まずRe-sit (再受験)のことを考えてテストは受けず次年度に回す選択をした同級生もいます。
そこも個人の選択なので誰も文句は言いませんし、恥ずかしくもありません。
せっかくお金を払って学ぶチャンスを得たので、自分自身が1番満足する形で卒業すべきです。
LSHTMに関してまとめてみました。いかがだったでしょうか。
世界トップレベルの大学に日本から学べるチャンスはほぼないと思います。
やり方に合う・合わないはあると思いますが、通うことができないから進学を諦めている人にとっては希望になります。
少しでもLSHTMに興味を持ち、現地でもオンラインでも通う人が増えることを願っています。

